日本には全国でおよそ8万8千の神社があると言われています。
その多くは、古くから「鎮守の森」と呼ばれる自然に囲まれ、
木々の香り、清らかな水の音、鳥の声とともに、
人々が“こころを整える場所”として親しまれてきました。
こうした神社の環境は、
科学的に見れば「自然 × 歩行 × 瞑想」が同時に起こる、
日本独自の自然と共鳴する癒しの空間といえるのではないでしょうか。
実際、森林や自然環境での歩行が
副交感神経を高め、交感神経を抑える
(HRV指標:HF↑・LF/HF↓)という研究報告が数多くあります。
神社もまた、そのような生理的“整い”を生む環境のひとつかもしれません。
→森林セラピーで測定
神社での「祈る」「歩く」「呼吸を整える」——
この一連の行為の中で、
私たちの自律神経は自然のリズムと共鳴し、
心拍のゆらぎ(HRV)を通して“こころと体の調和”を取り戻しているのかもしれません。
実際、朝の神社ウォーキングや、
諏訪大社・出雲大社で測定した心拍データには、
穏やかに整う変化が確かに見られました。
きっとそれは、心にも同じように現れている変化。


まもなく神在月(かみありづき)。
全国の神々が出雲に集うといわれる季節です。
静かな神社の空気の中で、“こころ”と“からだ”を整える時間を過ごしてみるのも、
よか暮らしのひとつかもしれません。
