朝 坐禅でスタート よか暮らし

こころ

最近の研究では、「栄養・思考・行動」のバランスが、こころと身体の健康に深く関わっていることがわかってきているそうです。
たとえば、朝に坐禅をすることは、「思考を整える」マインドフルネス的な要素と、「行動を整える」生活リズムの両方につながると言われています。

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朝の坐禅で、心とリズムをととのえる ― よか暮らしの第一歩

「朝、ちょっと呼吸を意識したら、心がふわっと落ち着いた気がする。」

そんな実感、ありませんか?現代の研究でも、朝の「思考」や「行動」を整えることが、自律神経やストレス反応に良い影響を与えるとされています。

とくに坐禅は、姿勢・呼吸・心を整える「調身・調息・調心」が基本。
これは、近年注目されているマインドフルネス(今この瞬間に意識を向ける方法)と深くつながっています。

科学的な視点からも

スウェーデンのRådmarkら(2019)のメタ分析*では、
マインドフルネスによって、副交感神経活動(HF成分やRMSSD)が向上することが報告されています。
これにより「気持ちが落ち着く」「ストレスに強くなる」といった効果が期待されます。

Rådmark S, Sidorchuk A, Osika W, Niemi M.
A systematic review and meta-analysis of the impact of mindfulness based interventions on heart rate variability and inflammatory markers.
J Clin Med. 2019;8(10):1638.
 論文はこちら

朝の静けさに、ひと呼吸。心と体のリズムが整う

朝に静かな時間をとって呼吸を整えるだけでも、心と身体のリズムづくりに。
1日のスタートが変われば、その日一日が“よか暮らし”にぐっと近づくかもしれません。

朝のオンライン坐禅会に参加した時の「こころ」の変化*です。

*こころの旅で測定

オンライン坐禅会 臨済宗青年僧の会についてはこちら

調身・調息・調心

「調身・調息・調心(ちょうしん・ちょうそく・ちょうしん)」という考え方は、臨済宗などの禅宗における坐禅の基本として有名ですが、現在では宗派を超えて、マインドフルネスや精神生理学の文脈でも広く応用されている一般的な考え方です。


調身(身体を調える):姿勢を整え、身体の安定を図る。正しい姿勢が呼吸と意識の安定につながる。
調息(呼吸を調える):自然でゆったりとした呼吸を意識する。
調心(心を調える):姿勢と呼吸が整うことで、自然と心の静まりや集中が得られる。

坐禅の仕方は動画で紹介されています。動画はこちら

手元のマインドフルネス。Apple Watchで“いま”に気づく習慣を

ちなみに、Apple Watchにも“マインドフルネス”の機能があります。短い時間でも、呼吸に意識を向ける習慣を、日常の中で続けていけたらいいですね。

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