6月は、気温が徐々に上昇し、梅雨入り前の湿度が低いため、暑熱順化を始めるのに最適な時期と言われています。暑熱順化には、軽い運動、入浴、日常生活で体を動かすのが良いそうです。自分のペースで徐々に暑さにならすことが大切で、運動時の心拍数が普段より上がりやすい場合は、ペースを落とすか、休憩を取るようするとよいといわれています。
体温調節と自律神経・・・脇の下を冷やした時の心拍・自律神経反応
ウィリアム・オスラー(1849年 – 1919年 カナダの医学者)の言葉に、
“Humanity has but three great enemies: fever, famine, and war, and of these by far the greatest, by far the most terrible, is fever.” ― William Osler―
(人類の3大の敵;発熱、飢餓、戦争の中で最も恐ろしいのは発熱である。)というのがあります。
発熱(病気による)とうつ熱(外部環境因子による)による高体温という違いはありますが、うつ熱を発生させる熱中症に十分気をつけたいものです。
うつ熱による体温上昇には、自律神経である体温調節中枢と体液量調節中枢が大きく関与しています。
●通常、高温・高湿環境下で体温が上昇しても、体温調節中枢の放熱作用(末梢血管の拡張と発汗)が促進され体温を下げ一定体温を維持します。(放熱作用;血管の拡張(交感神経β作用)と汗腺刺激(交感神経コリン作用))
しかし、
● 放熱作用が十分働かず(うつ熱に間に合わない)体温上昇を招く。(体温調節機能残存)
●大量の汗の流出によりそれ以上体液(水分とナトリウム)を失わないよう体液量調節機能が働き、発汗作用が中止(体温調節機能障害)され体温上昇を招く。
という機序で熱中症になるようです。
そこでReflex名人で、自律神経機能が正常な人に対して、脇の下に冷却用パットを挟む実験をしてみました。心拍数は低下し、副交感神経が亢進、交感神経が抑制されるという同じ結果が得られました。
入浴+冷たい水の刺激による自律神経活性化例
温冷交代浴は温と冷の刺激を交互に与える入浴法です。大幅な温度変化は、末梢血管を伸び縮みさせ、自律神経の鍛錬・活性化につながり、ストレス解消、体力の回復に効果があるといわれています。入浴中に冷たい水を足先にかけた時、自律神経がどのように変化するか、Reflex名人で測定してた時のグラフです。この例では自律神経の活性化がみられます。
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